April 2024アーカイブ
過去 30 年以上にわたり、日本のクラシック音楽を幅広く支援してきた財団があります。それは粛々と日本音楽文化に根差しています。
この財団はローム ミュージック ファンデーション( RMF) です。 RMF はほぼすべてのクラッシク音楽ジャンルにおいて、「音楽家のサポート」と「聴衆の拡大」を柱に、多岐にわたる活動を行ってきました。 RMFのHP をご覧になると、その事業の広範さに驚かれることでしょう。
RMFの歴史はとてもユニークです。 ローム株式会社
の
創立者でもある佐藤研一郎 氏(左写真)は、「子供の頃はプロのピアニスト志望だった。大学 1
年生のときにピアノコンクールに出場し、準優勝に終わったことで音楽家の道を諦めた。大学在学中に開発した超小型抵抗器の特許を元に1954年に起業、一代でロームを世界的な電子部品メーカーに育て上げる。 1991
年、若手音楽家を支援する目的でローム ミュージック ファンデーションを設立した」(Wikipediaより抽出)。
RMFとファツィオリ
RMFは昨年、寛大なピアノ寄贈事業を展開し、全国の音学大学に非常に大きな可能性を開きました。選考を通過した大学は5000万円の予算内で、独自のニーズに合致した機種を選ぶ自由も与えられました。
音大には色々なニーズがあります。竪型ピアノからコンサートグランドまで、用途により色々なサイズがあります。いずれの場合も、良いピアノで演奏すればピアニストにとっては大変勉強になります。良いピアノは幅広い音色を備え、生徒に限りない表現の可能性を教えることができるからです。
ヨーロッパの音楽機関・国際ピアノコンクールでは、ファツィオリは広く使用されています。2021年のショパンコンクールにおけるファツイオリの躍進で、日本においても、「音大生が国際コンクールで成功するためには、ファツィオリピアノも弾く機会を提供して、学生の選択肢を広げるべきだ」と言う教授陣の声も増してきました。
最終的に、2023年度は三校の音楽大学がファツィオリピアノを選考されました。東京音楽大学と昭和音楽大学がフルコンサートグランドピアノ F278
を選考され、また東京音楽大学は2台目のピアノとして F212
を、平成音楽大学も F212
をベートーヴェンホールの為に選ばれました。
F212の選定は東京の弊社のショールームで行われましたが、フルコンサートグランドの場合は、通常イタリア本社の工場で選定を行います。 RMFの担当者 の立会いのもと、各大学から任命された選定者による熱のこもった選定のお陰で、素晴らしいピアノが選定されました(右の写真:東京音楽大学のサチーレ工場における選定)。
RMFの担当者が納品時に寄贈の銘板をピアノの内側に付け、 3 月末までに全てのピアノの納品が完了しました。
2024年のピアノ寄贈事業が始まったばかりですが、ファツィオリにご興味がある場合は、ご試弾の機会をご用意します。
ご連絡をお待ちしております。
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