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アドヴァイザー、ア―リング明美氏より　本選に向けてのご挨拶

October 5, 2018

アーリンク明美　

（ピアニスト、アーリンク＝アルゲリッチ財団）

ファイナリストの皆様、この度は本選ご出場おめでとうございます！
一次予選から半年弱、待ちに待ったファイナルだったのではないでしょうか？

私はこの前代未聞のユニークなコンクールの一次予選から、全てのビデオを興味深く拝見致しました。
特に一次予選は楽器やホール、録画のクオリティも様々で、審査員の皆様のご意見も割れるのではないかと推測しましたが、審査結果はほぼ私の予想通りでした。

二次予選は、全ての方々がファツィオリピアノで演奏され、ビデオの質もほぼ統一されたこともあり、一次予選よりも　"コンクール"という感じが致しました。
演奏水準も上がり、一次予選とは印象が違った方もいらっしゃいましたし、一次予選とは別の意味で審査も大変だったのではないかと思いますが、こちらの審査結果にも大変満足しております。多くのとても良い審査員の方々に恵まれた結果であり、選び抜かれた6名のファイナリストのレベルの高い演奏が、この初めてのコンクールの試みが成功であったことを示唆していると思います。ファイナリストの皆様、これから始まる本選でのご健闘をお祈り致します！

参加者の方々は、音楽への愛が一層増された方もいらっしゃるでしょうし、審査員の方々は審査の難しさを実感された方も少なくないと思います。私もアドヴァイザーとして携わらさせて頂き、色々学ばせていただきました。

今回のご経験が、皆さまの糧となりますように。
益々のご活躍を祈念申し上げます！