ショパンコンクールへの道(1)

 6月のショパンコンクールのピアノの選定と調整に引き続き、再びイタリア・サチーレにあるファツィオリ工場を訪れました。というのも突然パオロ・ファツィオリからの電話で「とにかく凄いピアノが完成したから来てくれ!」との事。スケジュール調整をして8月29日から4日間の予定でイタリアに向かいました。翌日の朝7時30分に工場に到着し、"とにかく凄いピアノ"と対面しました。なるほど、なるほど、パオロの言った意味の分かるそんな楽器でした。とにかく仕事を始めなければ、限られた日程の中で仕上げるには時間的に余裕はありません。ファツィオリ工場は朝7時30分から12時、それから1時間半のお昼休みを挟み13時30分から17時まで工場の職人が仕事をしています。35人の職人は黙々と各々の仕事に打ち込み、誰一人として遊んでいる人やお喋りする人も見当たりません。イタリア人というと不真面目なイメージを持つ人も少なくありませんが、サチーレのあるイタリア北部の人たちは、非常に真面目で仕事に対する姿勢も学ぶところが沢山あります。
49.jpg  そんな人たちの中で負けじと黙々と仕事をする日本人唯一人ですが、とても心地よい雰囲気の中で、素晴らしい楽器との対話を楽しむ時間が始まりました。
(つづく・・・)

展示のオープニングパーティー

4月3日に弊社でユニークなイベントを行いました。Nguyen Dinh Dangの絵画の展示のオープニングです。イベントがユニークなのはDangさんがユニークだから。
Dangさんはベトナム人ですが、モスクワ大学で原子物理学の博士号を取得。15年前に来日し、現在独立行政法人理化学研究所(「理研」)で研究者として働いています。ピアノも上手で、Dangさんが半年前にFazioliに試弾に来られた時に、素晴らしい画家であることが分かり今回の企画となりました。シュール・リアリズムスタイルで描かれたベトナム、日本における"深い"思いの詰まった21点の油絵を展示しています。

約80人のゲストの参加を頂きました。
40.jpg
(左から)駐日ベトナム社会主義共和特命全権大使閣下グエン・フー・ビン夫妻、弊社のアレック・ワイル。アメリカ人友人家族の絵の前で

41.jpg
当時Dangさんを日本へ招聘された著名な物理学者および元東京大学総長・理化学研究所理事長有馬 朗人先生とDangさん。

42.jpg
ショパンのノクターンを弊社のF308で演奏するDangさん。

44.jpg
弊社のアレック・ワイルとDangさんでベトナム有名な曲を二台のファツィオリで演奏しました。

48.jpg
ジャズピアニスト柳準一による素敵な演奏の流れる中、ゲストは絵を鑑賞しました。

47.jpg
ピアノの中の著名なピアニストのサインも話題になりました。

Nguyen Dinh Dangの絵は5月29日までご覧になれますので、ぜひご来社下さい。






新しい社員のご紹介

38.jpg

3月1日より、社員が一人増えました!フェケテ・アッティラ(Fekete Atilla)をよろしくお願いします。

フェケテはハンガリー出身、リスト国立音楽院の付属ピアノ技術学校の卒業し、4年前の来日よりスタインウェイ・ジャパンで技術者として勤務しました。まだ31才と若いですが、ピアノの修理に関しては技術部長の越智も舌を巻く腕前。

最近、修理・オーバーホール・下取りのご依頼に対応することが難しい状況が続いておりましたので助かります。フェケテさん宜しくね!


ユニークな白いピアノ

1月18日、カナダ・バンクーバーの新しいフェアモント・ホテルにて、新しいファツィオリピアノが発表されました。

ファツィオリ社の場合、「限定製品」や「アート・ケース」などの特別なモデルのほか<b> カスタム・メード・ピアノ</b>というお客様のご要望通りのデザインのピアノも喜んで対応させて頂きます。このような特別なファツィオリピアノの楽器としての音の確実性は非常に高いです。「私の特別に注文したピアノの音は満足しますか?」というお客様の不安もあるかと思いますが、すでに日本の音楽家3名が「自分らしい特別なファツィオリピアノ」をご注文頂き、ご満足頂いております。

この写真のピアニストはそう紛れもなく・・・パオロ・ファツィオリ・・・です!
32.jpg

37.jpg

33.jpg

34.jpg




PAGETOP
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: