タワーレコードのサイトに音楽ジャーナリストの池田卓夫さんによるホロデンコのインタビューが掲載されました。この中で、プロコフィエフの魅力と10月の来日コンサートに関する豊富を語っています。また、最近リリースされたプロコフィエフのピアノ協奏曲の録音風景の一コマも紹介されています: http://mikiki.tokyo.jp/articles/-/11984
また、10月の来日コンサートがCDジャーナルで紹介されました: http://www.cdjournal.com/main/news/vadym-kholodenko/72846
弊社の以下のサイトからチケットをお申込みになれます。ご来場をお待ちしております。
10月7日(金)、東京の豊洲シビックセンターホール
10月10日(月・祝)、
福井県美浜町
10月8日(土)、清水寺、野原広子ととものコンサート
世界のトップピアノコンクールの一つとして、2016年のシドニーコンクールは音楽的に重要なイベントです。
今年は特に他の主要国際コンクールでのファイナリストなどのコンテスタントが名前を連ね、レベルが高いという評判もしきり。
さらに話題を集めているのは使用ピアノの選定方法と使用ピアノ。
今年初めて同コンクールの音楽監督に就任した Piers Lane氏
は、その音楽的な情熱で多くのチェンジをコンクールにもたらしました。
その一つにピアノの選定。
NHKの番組「もう一つのショパンコンクール」がブレークし、数百万の日本人がコンクールの舞台裏のピアノ選定の試練(特にピアノ会社にとって)を目にされたので、通常の選定方法をご存知の方も多いでしょう。
このコンクールでは「ピアノ選択」の自由は無く、与えられたピアノを与えられた時に弾く!ファイナルのコンチェルトまでは。
(もちろん、ヴァン・クライバーンやエリザベート王妃コンクールなどのようにスタインウェイのみの提供で、ピアノ選択ができないトップ国際コンクールはあります。)
今回採用されたユニークなシステムとは?
「採用ピアノはヤマハ、ファツィオリ、カワイ、スタインウエイの4ブランド。コンテスタントを4グループに分け、グループごとに同じピアノを順番にローテーションで与える。ファイナルまで、演奏回数は4回あるので、通過したファイナリスト達はそこに行くまでに4ブランドを全て経験したことになる。
このシステムは、音楽監督の「ピアニストは通常コンサートでピアノを選ぶことができないので、その日常の環境を作り、与えられたピアノが上手に弾けることもテストのうちとした」という考えに基づいています。」
ファツィオリの主要国際ピアノコンクール参加歴は2010年から。その数もまだ10指に及びません。
通常はF, K, S, Yが舞台に並び、各コンテンスタントに与えられる時間は全部で15分程度。ラウンド毎にピアノの変更が許される場合が多いですが、再びピアノに触ることは許されません。
80%のコンテスタントは何時も弾きなれているピアノを選ぶと言われています。創立35年という「新興」ブランドFazioliの経験を持っている若いピアニストは非常に稀です。通常は殆どのピアニストが選定の場でFazioliを素通りしていきます。従って、弊社にとってこの新シドニー方式のメリットは大きいです。
そして結果は?
6人のファイナリストは12コンチェルトの中(一人2コンチェルト)、9コンチェルトをFazioliで弾くことを選びました!他の3メーカーの合計は3コンチェルトです。余すところ2日、19世紀コンチェルトのみになりました。アーカイブがまだ無いようですが、ライブストリームでお聴きになれます。 シドニー国際ピアノコンクールのHP
でご覧ください。
今回の方式のお陰で、真剣にFazioliを経験したピアニストが10人以上増えたことはとても嬉しいことです。
将来「シドニー方式」が増えたら、国際コンクールの出場もストレスフリーで、意義もあるのですが・・・
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