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| January 2020
(November 20, 2019 8:08 PM)
いつもアクティヴなアンジェラ・ヒューイット。彼女の周りでは常に何か新しいことが起きているようですが、最近のニュースをお知らせします。
1)2020年5月25日(月)・27日(水)バッハオデッセイ11&12
4年間12回コンサートシリーズでのバッハ完奏の旅は、いよいよフィナーレへ!詳細は こちら
をクリックして下さい。
2)新しい パルティー
タ全曲CD
リリース
、 ファツィオリでの再録音
オデッセイシリーズの第3回目に紀尾井ホールで多くの聴衆を魅了した「6つのパルティータ」。ファツオリで再録音されたCDが日本でも 今秋リリース
されました。
3)ライプツィヒ市バッハ勲章を受賞
数多くの「女性として初」を成し遂げて来たアンジェラ。ライプツィヒのバッハメダルが初めて女性に授与されます。
世界をリードするピアニストの一人であるアンジェラ・ヒューイットのコンサートとバッハの音楽の録音は高く評価されており、現代の最も傑出したバッハ通訳者の一人とされています。
バッハ・アーカイブ総長トン・コープマン教授を含む審査委員会は、授勲の理由を次のように述べています。「...カナダのグレン・グールド以来、アンジェラ・ヒューイットほどに、コンサートピアノという現代の楽器を用いて、バッハの解釈を生涯の研究の中心に置いたアーティストは居ませんでした...」
アンジェラは受賞の喜びを以下のように述べています。
「ライプツィヒ市のバッハ勲章を授与されたことを非常に光栄に思います..........ヨハン・セバスチャン・バッハと同義である都市からこのような賞を受賞し、過去の著名な受賞者のリストに加えられる日が来るとは、想像したこともありませんでした........私の生涯で、バッハほど多くの時間を一緒に過ごした人は他にいないと思います。彼と過ごした一分一分に意味ががありました!バッハを地球の隅々に連れて行き、彼の音楽で、様々なバックグラウンドの人々に慰めと喜びをもたらすことができたことをとても幸せに思います。この賞をバッハとライプツィヒの両方を愛していた音楽家の両親、特に私の幼少時から「生きた」バッハに導いててくれたオルガン奏者の父に捧げたいと思います。」このニュースの英文は こちら
をご覧ください。
(November 13, 2019 4:39 PM)
10月にオープンした「フェニーチェ堺」は,2,000席の大ホールを備えた非常に立派なホールです。5月に同ホールへFazioliの最大コンサートグランド F308を納品
して以来、我々は演奏会を大変楽しみにしてきました。11月3日に行われた反田恭平氏とワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団のピアノコンチェルトは、F308の聴き初めにこれほど素晴らしいコンサートはあろうかと言えるものでした。バックステージリポートをお届けします。
ファツィオリの創立者パオロ・ファツィオリも、ぜひ聴きたいと思い、前日に来日しました。
関空到着後ホテルにチェックインして、すぐホールに行き、パオロはリハーサル中の反田さんと初顔合わせ、ピアノもチェック。
そして、練習終了後の反田さんと、居酒屋で遅い夕食をしながらジュースで乾杯・歓談。
翌日は、14:00からの本番前に、パオロのプレスインタビュー、コンサートのゲネプロと過密スケジュール。
最初のプレスの質問はいきなり、「ファツィオリピアノの音の減衰はスタインウェイとどう違うのか」という非常に専門的なもの。「音の伸び」はパオロが最も大事にしている事の一つなので、水を得た魚のように説明が続きました。しばらく記者さん達と談笑した後、リハーサルが始まり、皆で大ホールの反田さんのリハーサルを聴きに行きました。
ぜひフェニーチェ堺の美しく、音響の素晴らしいホールでファツィオリF308のパワーと深みを生で聴いて下さい!
このコンサートは早くから完売したため、残念な思いをされた方も多かったようです。反田恭平氏はシルベスターコンサートにも登場される予定です。それまで待てないと言う人のために、ホールのスタッフメンバーのミニ携帯ビデオでテーストをどうぞ。