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December 2020| ファツィオリ日記トップ April 2021

円安から考えるヨーロッパ製商品の購入

輸入ビジネスでは、為替の動きはコントロールできない天気のようなものです。
弊社も事前に「傘」を用意して、お客様にもなるべく雨がかからないように努めていますが、雨が長く続けばびしょ濡れになるのは避けられません。最近では、ヨーロッパ製品の輸入会社が「雨に濡れています」。弊社も例外ではありません。

まず、ユーロと円の為替チャートをご覧下さい。


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出典: macrotrends

過去1年間で1ユーロは約118円から130円となり、およそ10%も値上がりしました。

この一年の円安動向により弊社の仕入コストが上がっているのに加え、イタリアのファツィオリ工場の出荷価格は毎年必ず、増加改定されます。これは高品質の資材と熟練職人の年々の希少化によるもので、今後も避けられないと考えられています。
また、日本の政府は輸出重視のため、円安を歓迎します。輸入ビジネスのサポートはあまりない状況で、販売価格の値上げプレッシャーにさらされています。

このような状況ではありますが、幸い弊社はシンプルな流通でコストを抑えながらピアノを販売しているため、為替の変動を注視しながら、日本での価格を維持するための努力を行っています。
しかしながら、2021年は世界経済が大きく変化することが予想されており、今後は残念ながら値上げを避けられなくなるかもしれません。

ファツィオリの購入を検討されたいお客様は、良いタイミングを逃さずに早めのご試弾をお勧めいたします。

次のチャートはUSドルとユーロの為替の動きです。

euro-dollar-exchange-rate-historical-chart-2021-03-16-macrotrends.png

日本円のチャートと似ていますが、勾配の角度は円と較べて緩やかですし、最近はドル高に傾いています。実は、アメリカではファツィオリも含めて高級ピアノの売り上げが非常に伸びています。

日本よりもロックダウン等の生活制限が厳しい中、自宅での過ごし方に人々の意識が向き、良いピアノに対して購買意欲が高まっているようです。

その影響から、希少生産台数の伊ファツィオリ社から日本への出荷に大きな遅延が出て、人気のモデルについては欠品状況が頻発しています。ます。通常、東京ショールームには全モデルをご用意するように努めておりますが、このような理由から、現在ご試弾いただける台数が限られております。

この雨がいつまで続くか、もしかすると突然晴れ間が見えてくるのかもしれませんが、その時のためにもファツィオリが気になられているお客様には、早い時期でのご試弾をお勧めいたします。

展示ピアノの台数を考えると試弾にベストな時期とは言えませんが、価格の点からはご検討いただくのに良いタイミングです。

佐渡 裕/反田 恭平withジャパン・ナショナル・オーケストラ  バックステージ

ラフマニノフのピアノ協奏曲第三番とパガニーニの主題による変奏曲は、高い演奏技巧が必要とされるだけではなく、 ロマンチックな曲の真髄を表現するために、アーティストにとって精神的にも求められるものが大きい最難曲の一つです。そのため、 一つのプログラムにこの二曲を入れるのは稀なこと。ましてや完璧に演奏するのは驚異的なことです。

3月13日のコンサートは、まさにその驚異的なパフォーマンスが現実となった特別なコンサートでした。 フェニーチェ堺 において、当ホール所有のファツィオリF308を使用して行われたコンサートのバックステージの様子を皆さんに少しお知らせします。

まずは、コロナ時代に対応した 反田さん のポートレート。(はい、ご本人です。)
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フェニーチェ堺のF308は、4本ペダル仕様です。 第4ぺダルの使い方を熟知した反田さんの演奏は、ピアノのダイナミックレンジを最大限に見事に生かしたもの。
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マスクとキャップを外してリハーサルに臨む反田さん。 ジャパン`・ナショナル・オーケストラ の演奏は、若い演奏家たちの力強いエネルギーに満ち、明るい未来を感じさせます。

フェニーチェ堺 大ホールのキャパシティーは約2,000席ですが、舞台から十分な距離を取るために空けられた最前列の二列を除いて満席でした。

休憩時間に行われるタッチアップ調律を見守る観客の方々。素晴らしい音が引き出されたファツィオリに、興味深々で撮影もされていました。

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非常に繊細で完璧な演奏が終わると、鳴り止まぬ拍手とスタンディングオベーション。お客様からの熱い反応に反田さんからも感動の涙。アンコールはグリーグの「トロールハウゲンの婚礼の日」。

なお、コロナ禍の発生の直前に、反田さんは大ホールのオープニングコンサートを弾きました。ワルシャワフィルとの協演でショパンピアノ協奏曲1番の演奏でした。パオロ・ファツィオリもオープニングに立ち会いました。 当時のリポート をぜひご覧ください(短いビデオも入ってます)。

(Fenice Sacayの雑誌の表紙。ファツィオリを見せて頂き、感謝いたします。)

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