ショールーム、辛島文雄さん

私たちのショールームは10月10日にオープンしました。当日ジャズピアニストの辛島文雄さんとマネージャ(ピットインの品川之朗さん)が北海道のツアーから帰京したばかりで羽田から直行でショールームにいらっしゃいました。

お土産の北海道の「白い恋人」よりもさらに素晴らしいプレゼントは辛島さんのF308での突然の演奏でした。実は、辛島さんはファツィオリの大ファンで、すでに素敵なCDをFazioliで録音されています。

そして、品川さんは腕の良い写真家です。以下の写真は品川さんの撮ったものです。

我々のショールームは潮路橋ビルという倉庫の2階です。倉庫ですので、初めてこられた方は建物を見て「え?」とまず思われるようです。高級なピアノの展示スペースというイメージとはほど遠い。。。。しかし、これほど交通の便が良い+音響が良い+空調が良いという物件は中々ありませんでした。オープンからまだあまり時間も経っていませんが、色々な著名ピアニストが既に多く訪れ讃辞を頂きました。おいでになって我々のゲストブックを是非ご覧下さい!

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ショールームビデオ!

先日ピティナの方が来社され、ショールームのビデオ撮影をされました。
最近のピティナYouTubeニュースに掲載されました。このビデオの最後の部分ですが、ぜひご覧下さい。

4番ペダルって?

初めて4番ペダルを見ると、ピアニストは殆ど「!」と「?」の表情を浮かべます。その「!」と「?」は我々にはとても理解しやすいです。

4本ペダルの写真をご覧ください:

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実は・・・・・、意外とすぐ慣れてしまいます。たとえば、ブーニンさんは2008年のツアーでこの4番ペダルの能力を最大限に使いこなしました。

本当は、結構便利なんです。技術的な話になってしまいますが、

4番ペダルを踏むと、鍵盤の全体が手前に斜めに傾きます。それによってハンマーが弦に近づき、鍵盤が浅くなります。通常の鍵盤の深さは約10ミリですが、4番ペダルを踏むと6~7ミリぐらいの深さになります。この時ハンマーと弦との接触点は変わりません。

一方通常のソフトペダルは鍵盤が全体に右に移動させ、ハンマーと弦との接触点を変えることで、音色と音量を変化させます。もちろんこの場合、鍵盤の深さは変化しません。

結果的に4番ペダルは音色が変わらず、鍵盤が浅くなることにより弾きやすくなります。アップライトピアノのソフトペダルを踏んだときの打鍵途中の遊びのないタッチ感を思い浮かべてみて下さい。速くて静かな演奏が簡単になります。

有名なピアニスト専門の医師は、4番ペダルをケガをされたピアニストの可能性を拡げると考えています。

ファツィオリのF308は標準装備ですが、その他のモデルは注文により装着可能です。しかしこの場合、注文生産となり工場での取り付けとなります。

ぜひこの4番ペダルを体験しにショールームに来てみて下さい!


パオロさん

ファツィオリというピアノブランドの非常に大きな強みは、パオロさん。
他のブランドの 創立者は100年以上前に既に亡くなり歴史上の人物ですが、パオロさんは今まさに我々と同じ時間を生きています。

この業界ではとても珍しいことだけではなく、我々は大きなメリットと考えています。

パオロさんはいったいどんな人柄でしょう?

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(この写真は中村紘子先生のファツィオリF308を使用したチャリティーコンサートの後で撮りました。左よりアレック・ワイル、中村紘子先生、パオロ・ファツィオリ、ピアニスト及び旧アメリカ大使の奥様Bonny Armacostさん)

 やはり、ピアノのオタクというだけではなく、ピアノに対して明確なビジョンを持っている人です。 30年ほど前、彼は当時のピアノが不満でした。34歳でイタリアのトップレベルのピアノ技術者や製作者,音響学研究者を集めて、新しいピアノをゼロから造ることから、彼のピアノに対するビジョンが実行へとスタートしました。

 今現在も、このビジョンが続いています。パオロさんはもっとより良いピアノが造れるはずだと日々考えています。 昨年10月の来日の時に、ピアノを前に数時間ミーティングをし、色々なコメントやアイディアを彼に伝えました。そんな話の途中、良い点など褒める内容を彼に伝えると彼は「良い点は聞きたくない!ピアノを改善する話しかしたくない!」と。

パオロさんはとても真面目で温かい人です。今後来日の時に、たくさんの日本のピアノ愛好家・技術者がパオロさんのそんな人柄に接する事が出来る機会を作れればと思います。


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