アンジェラ・ヒューイットのトラジメノ音楽祭(Trasimeno Music Festival)

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7月4-10日に行われたAngela Hewitt(アンジェラ・ヒューイット)の Trasimeno Music Festival に行ってきました!

イタリア・ウンブリア地方の美しさに惹かれ、トラジメノ湖を拠点に2005年から毎年フェスティバルを開催しているアンジェラです。今年はさらに開催を希 望する都市も増え、5都市、7会場と会場を変えてほぼ毎日2回のコンサート。ピアノはAngela所有のFazioliとウンブリア地方にある Fazioliの2台が駆使されました。
ちなみに、Angelaのピアノ
を移動するトラック。 20150708_191258Piano moving.jpg

移動だけでも大変だと思うのですが、リハーサル、16:00と21:15のコンサート、その合間を縫ったガラ・ディナーにも顔を見せるアンジェラ。
でも、疲れも知らずとても生き生きして楽しそうです。
プログラムも毎日
変わり、ピアノソロ
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オーケストラ、
コンチェルト、

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室内音楽(Camerata Salzburg)
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カンタータ、
小象バーバ物語ナレーションとAngelaのお茶目な演奏、等々多彩なプログラムと大勢の素晴らしい演奏者達。

ウンブリアの中世の町が山間いに断続的に出てくる、優しい景色の中をコンサート会場へ向かいます。


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会場はお城の中庭だったり、教会や劇場だったり。満点のムードが音楽の美しさをさらに際立てくれます。
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ガラ・ディナーでは色々な国から来ているAngelaのファンの方たちと友達になりました。
カナダ、アメリカ、イギリス、オーストラリアからは数十人規模の参加で、毎年来ていると言う人も多く、皆毎年の再会を楽しみにしています。来ていない人の消息を話したり、まるで大家族の集まりのような雰囲気です。

アンジェラの音楽、ウンブリアの自然の美しさ、料理のおいしさと、趣味を一つにする国際的な人との出会い、全てが凝縮された至福の一週間でした。
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アンジェラお勧めの農家・ホテル(アグロ・ツーリズム)に泊まりました。

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ウンブリア名物のトリュフ入りスクランブル・エッグです。トリュフが多いのでもはや黄色くない!

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ウンブリア名物の猪のサラミなどが入っています。これで一人分のアピタイザー。

2016年は6月30日から7月6日に開催予定だそうです。
現地でお会いしましょう!


美浜町のFazioli F308 - ウララ誌に掲載

ライフスタイル誌「ウララ」 が美浜町の特別なピアノについて、特別な記事を書きました。

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なぜホールのピアノが面白いのでしょうか?Fazioli F308 だから!

以下で記事をご覧下さい(クリックすると、大きくなります):

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チャイコン(6) 二次!

第二ラウンドが始まりました。通過者は こちら

第二ラウンド通過者の発表風景。檀上に並ぶ審査員達。
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Fazioli 奏者の中ではマリア・マゾ(Maria Mazo)が第二ラウンドに進出しました。
お得意のベートーベンを中心としたプログラムですが、ここ半年さらに磨きがかかった感じです。Fazioli の音も絶好調。
マリアの二次のソロ演奏は こちら
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それにしても、2次のレベルの高さ!
聴衆を興奮の渦に巻き込むピアニストが、これでもかと次々登場してきます。
プログラムもそれぞれの個性を生かした素敵なものばかり。

明日から、第二ラウンドの第二部、モーツアルトのコンチェルトが始まります。

リハーサル中のマリア
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今回初めてこのホールでオーケストラとのリハーサルを聴きましたが、座る場所に寄って1メートルの違いでもいかに音響が違うか分かりびっくりしました。5か所くらい色々違う場所に座って見ましたが、審査員席が一番音が良いとわかりました。

このホールでは審査員席は前列6席目と、異常に前に座っていますが、理由有ってのことだと納得しました。天井が非常に高く、後ろに長く高いホールなので、とても音が分散しやすいのです。

コンチェルトラウンドの始まり、楽しみですね。

チャイコン(5) ガラコンサート!

このブログを書いてる時には既に、第一ラウンドが行われています。

6月15日(日)はコンクールのオープニングのガラコンサートが行われました。ロシアの音楽エリートが皆来ました。ホールの前の地面には文字道理レッド・カーペットが敷かれ、 SPがいたるところに。残念ながら・・・雨が降りました。

オープニング前のリハーサルの写真です。プログラムのスターピアニストはダニール・トリフォノフです。彼がコンクール4台のピアノの中からファツィオリをリクエストしま したので、弊社の調律師はダニールのためのピアノの準備に休まずに仕事。

でも楽しいリハーサルでした!
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チャイコフスキー・シンフォニー・オーケストラのサウンドは素晴らしいです!この歴史的なホールが空っぽな中で、素晴らしい音楽家を聴くのは、また格別な経験です。

そして、有名な音楽家がリラックス中です。以下の写真はコンクール総監督の指揮者ヴァレリー・ゲルギエフ、トップメゾソプラノのオルガ・ボロディナとダニール・トリフォノ フ。ダニールはコンチェルトだけではなく、ボロディナの伴奏も弾きました。

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ダニールは既にこのピアノを最近サチーレで弾いていますので( Fazioli日記の「チャイコン(1) でお読みください)、ピアノに関する 調整のレクエストは全くありませんでした。

リハーサルは一回通して弾いただけですが、皆は専門家ですので、完璧でした。

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本番の録画はこのURLをクリックして下さい。 http://tch15.medici.tv/en/performance/grand-opening-of-the-competition-great-hall-of-the

司会は審査員でもあるデニス・マツーエフとヴァレリー・ゲルギエフ。デニスはロシア語のみで、マエストロが英語で通訳していました。巨匠を通訳として使うのは・・・・・・・流石。

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プログラムは全てチャイコフスキーの曲です:

10:41
Capriccio Italien ( イタリア奇想曲) , op. 45

30:42
Melodie(メロディー), Op. 42, No. 3
14歳のバイオリニストGeorgy Ibatulin,第15回くるみ割り人形国際青少年音楽家コンクール優勝者

41:01
Concert Suite from "The Nutcracker" (Pletnev編曲)
「くるみ割り人形」による演奏会用組曲より」
Andante maestoso
13歳のピアニストAlexander Malofeev第8回わかい音楽家のための国際チャイコフスキーコンクール優勝者

48:42
Two Romances(オルガ・ボロディナ、ソプラノ、ダニールトリフォノフ伴奏)
"It was in the early spring"「それは早春のことだった」
"Again, As Before, Alone" 「再び、前のように、ただひとり」

01:02:05
ピアノコンチェルト第一番Op. 23、2及び3楽章

このビデオはコンクール終了後ネットから外すそうですので、お早めにお楽しみ下さい!

つづく・・・
(以下の写真:演奏終了後楽屋で日本のお土産をあげるところ)
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