独立アリコート方式


以下の2枚の写真をよーく見比べてみて下さい。どちらも同じ様に見えてしまう方、タイトルから既にお分かりになられる"ピアノ通"の方など、様々と思います。今回のテーマの独立アリコート方式とは、独立したアリコートブリッジを持ち一音ごとの調律が可能なシステムです。 12.jpg

13.jpg
写真にあります金属の階段状のものがアリコートです。上の写真のものはシルバーに光る一枚物に対し、下の写真のものはシルバーの板の上に独立したゴールドの山がご覧になれるかと思います。この独立したゴールドの山がじつは"良い仕事"をするのです! このアリコートを含めたシステムは[デュープレックス・スケール]と言い、1872年に発明されました。発明当初は現在のファツィオリと同じく独立した山を持っていました。しかしこの独立した方式はとても製作に手間がかかるのと同時に、人の耳で調律するにはあまりにも周波数が高すぎました。個々の調律が精密に行えないのなら、一枚物という発想も致し方ないのかも知れません しかし、それで終わりにしてしまわないのが・・・そうです、ファツィオリなんです!現代では周波数が高い音でも測定出来る、高性能なチューナーがあります。製作にかかる手間の問題なんてファツィオリでは問題になるはずもなく、1872年の発明が現代のファツィオリによって完結されているのです。 このアリコート部の調律映像は以下でご覧ください(約30秒)。フルビデオ(4分間)はブログにもあります「プレミア」に収録されています。

PAGETOP
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: