ルビンシュタイン・コンクール(4) 練習風景a la テル・アビブ

このコンクールでは基本的に、グランドピアノによる公式練習時間が確保されていません。
その代わり、ホテルの各自の部屋にアップライトピアノが与えられ、朝9:00から夜の9:00までお昼寝(?)の14:00から16:00の間を除き、10時間練習できます。しかし相部屋なので、ルームメイトとのシェアです。
しかもピアノは古く、キーも飛んでいたり、一日10時間の激しい演奏の後にはピアノの音も悲惨になってきます。隣接の部屋から聞こえてくる互いの音に邪魔されて、自分の音が聞こえない。その上それをかき消すような、ホテルの非常階段の工事中の激しいドリルの音。
そこで、弊社ではFazioliを弾かれる方の為に、Fazioliでの毎日の練習場所を確保すべく、奔走しました。現地ディーラーのショールームは工事中で、Fazioli は設置されておらず・・・・・・・・・・呑気なお国柄です。

ここはイスラエル国営教育テレビのArie Vardi 教授の "Intermezzo with Arik"シリーズ の収録スタジオです。ここにFazioliのF212が持ち込まれ、定期的に収録されます。
TV Studio.jpg chen.jpg
ここは、民間録音スタジオです。F183が落ち着いた木のフロアリングと壁に囲まれた一室に置かれ、心地良い空間です。
Recording Studio.jpg
ここは民間のお宅のリビングです。大きな家にプールのある美しい庭。優しく寛大なホスト。このF212のピアノはルビンシュタイン・コンクールの初代調律師が10数年前にSacile工場で選定したとか。かなり初期のピアノですが、とても良いピアノです。
At Ronnies.JPG
今週はこの3箇所を駆使し、毎日一人当たり3-5時間の練習時間を確保することができました。Fazioliを弾かれる方々は第一ラウンド最後の二日に集中しているので、かなり長い助走時間となりました。

でも、皆様の優しさに支えられ、緊張もほぐれて来ているようです。いよいよ、日曜日から出場します。お楽しみに。

PAGETOP
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: